「時間も費用もかけてホームページを作ったのに、全く効果がない…」
こんにちは。Web制作・マーケティング支援を行うGAMADAS(ガマダス)の坂本です。
普段、多くのお客様からこのようなご相談をいただきます。実は、成果の出ないホームページには共通する「やってはいけないこと」が存在します。目的設計やマーケティング視点、そして運用改善といったポイントが押さえられていないのです。
詳しくお話を伺うと、ほとんどの場合、これからお話しする7つの致命的なミスが原因で、成果を妨げています。
この記事では、ホームページ制作で陥りがちな7つの失敗例とその解決策を具体的に解説します。これからサイトを作る方、今のサイトに課題を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

GAMADAS代表
坂本 雄弥(@sakayu9803)
2018年より婚活メディア・マッチングアプリを運営するスタートアップにて、SEOディレクターとして従事。2019年からギフトEC「TANP」を運営する株式会社Graciaにて、インフルエンサーマーケティング・サイト改善、デザイン部署にてクリエイティブバナー・LP制作に従事。2020年独立。

GAMADAS編集部
WebマーケティングラボはGAMADASが運営するWebメディアです。
ホームページ制作でやってはいけいないこと7選
失敗例1:ターゲットが曖昧で目的がない
まず最も多い失敗が、サイトのターゲットが曖昧で、目的がはっきりしていないケースです。
例えば、以下のような転職エージェントのサイトがあったとします。
【悪い例】
「転職ならお任せください」
一見すると問題なさそうですが、これでは「すべての人」に向けたメッセージになっており、誰の心にも響きません。
「転職」と一言でいっても、第二新卒もいれば、キャリアアップを目指す中途採用もあります。エンジニア、デザイナー、営業など、職種も様々です。これではメッセージが漠然としすぎており、ターゲットに「自分向けのサービスだ」と感じてもらえません。
【解決策:ターゲットを具体的に絞り込む】
【良い例】
「20代デザイナーの転職ならお任せください」
このように、ターゲットを具体的に絞り込んだキャッチコピーにすることで、見た瞬間に「あ、これは自分のためのサービスだ!」と認識してもらえます。結果として、サイトからの申し込み率(コンバージョン率)の向上が期待できるのです。
失敗例2:CTA(行動喚起)が設計されていない
ターゲットを明確にしても、次にユーザーが何をすべきか分からなければ意味がありません。そこで重要になるのがCTA(Call To Action)です。
CTAとは、ユーザーに行動を促すためのボタンやテキストのことです。「今すぐ相談!」「資料をダウンロード」といったパーツがこれにあたります。
【悪い例】
先ほどの例では、ターゲットは明確になりましたが、どこにもクリックすべきボタンがなく、ユーザーは次に何をすればいいか分かりません。これが成果を逃す大きなボトルネックです。
【解決策:分かりやすく、ハードルの低いCTAを設置する】
【改善例】
左下に「まずは無料相談」というボタンを設置する。
こうすることで、ユーザーは「無料なら相談してみよう」と、すぐに行動へ移すことができます。
CTAを設置する際は、以下のポイントも意識しましょう。
- 目立たせること: 色やデザインで、ボタンがクリックできる場所だと一目で分かるようにする。
- 適切な数と配置: ファーストビュー(最初に表示される画面)だけでなく、ページの各所にボタンを設置し、ユーザーが「申し込みたい」と思ったタイミングを逃さない。
- ハードルを下げること: いきなり「お問い合わせ」では心理的なハードルが高いです。「無料相談」や「無料資料請求」など、ユーザーが気軽に行動できる言葉を選びましょう。
失敗例3:SEO対策が考慮されていない
SEO(Search Engine Optimization)とは、Googleなどの検索エンジンで自社のサイトを上位表示させ、アクセスを集めるための施策です。この視点が抜け落ちているサイトは、そもそも誰にも見つけてもらえません。
【悪い例:自己満足な情報発信】
お知らせ:「本日の新規予約を受け付けています!」
このような更新は、すでにあなたのビジネスを知っているリピーター向けには有効です。しかし、新規顧客を獲得したい場合、このタイトルで検索する人はまずいません。
- キーワードが狙えていない: ユーザーがどんな言葉で検索するかを意識していない。
- クリックしたくなる内容ではない: 検索結果に表示されても、自分に関係がある情報だと思われない。
【解決策:ユーザーの検索キーワードを意識したコンテンツを作る】
例えば、転職エージェントなら「転職エージェント おすすめ」「デザイナー 転職 未経験」といったキーワードで検索するユーザーに向けたコンテンツを作成します。
ユーザーの検索意図とサイトのコンテンツの関連性を高めることで、検索順位が上がり、見込み客のアクセスを増やすことができるのです。
失敗例4:デザイン性ばかりを優先している
「おしゃれでかっこいいサイトにしたい」という気持ちは分かりますが、デザイン性を優先するあまり、サイト本来の目的を見失ってはいけません。
特に、早く売上を伸ばしたい中小企業や個人事業主の場合、過度なブランディングよりも「分かりやすさ」「使いやすさ」を優先すべきです。
【悪い例】
- 過度なアニメーション: ページの表示速度が遅くなり、ユーザーが離脱する原因になります。特に、申し込みを促すサービスページなどでの多用は厳禁です。
- 英語だけのナビゲーションメニュー: おしゃれに見えますが、ターゲットユーザー(例えば日本人全般や高齢者層)が直感的に理解できなければ、サイト内を回遊してもらえません。
【解決策:ユーザビリティ(使いやすさ)を最優先する】
デザインは、あくまでサイトの目的(お問い合わせを増やす、売上を増やす)を達成するための手段です。常にターゲットユーザーが迷わず、ストレスなく使えるかを第一に考えましょう。
失敗例5:スマホ対応が不十分(レスポンシブデザイン未対応)
今や、多くのユーザーがスマートフォンでウェブサイトを閲覧します。サイトがスマホ表示に最適化されていないのは、もはや致命的です。
特に、一般消費者をターゲットにするBtoCサービスでスマホ対応が不十分だと、大きな機会損失に繋がります。自社のサイトがスマホで見たときに文字が小さすぎたり、ボタンが押しにくかったりしないか、今一度確認してみてください。
失敗例6:更新・運用が考えられていない
「ホームページは作って終わり」これは大きな誤解です。成果を出すためには、公開後の更新と運用が不可欠です。
とりあえず作っただけで放置されたサイトは、以下のようなデメリットしかありません。
- 信頼性の低下: 更新が止まっていると「この会社は今も活動しているのだろうか?」とユーザーに不安を与えます。
- SEO評価の低下: Googleは、常に最新で有益な情報を提供しているサイトを評価します(更新性)。古い情報が放置されていると、サイト全体の評価が下がってしまいます。
【解決策:更新・運用しやすい仕組みを導入する】
これからホームページ制作を依頼するなら、制作後の「ランニングコスト」や「運用の手間」も考慮して依頼先を選びましょう。
ちなみに、弊社(GAMADAS)ではノーコードツール「Studio」を使った制作を支援しています。
- 低コスト: コーディングが不要なため、オリジナルデザインのサイトを安価に制作できます。
- 更新が簡単: ブログやお知らせの更新はもちろん、テキスト修正や画像の差し替えなども専門知識なしで、お客様自身で簡単に行えます。
- サーバー契約不要: サーバー管理の手間やコストもかかりません。
低コストで高品質なサイトを制作・運用したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
失敗例7:分析と改善の仕組みがない
ホームページは、公開してからが本当のスタートです。しかし、データに基づいた分析なしでは、感覚に頼った改善しかできず、成果には繋がりません。
「効果が出ない」と嘆く企業の多くは、この分析と改善のサイクルが回せていないケースがほとんどです。
【解決策:無料アクセス解析ツールを導入する】
まずは、以下の無料ツールを導入することをお勧めします。
- Google Analytics: どんなユーザーが、どこから来て、どのページを見ているかなどを分析できます。
- Microsoft Clarity: ユーザーがページのどこをクリックし、どこまでスクロールしたかを可視化(ヒートマップ)できます。
これらのデータを基に仮説を立て、改善を繰り返すことが、成果への最短ルートです。
まとめ:成果の出るホームページ制作の7つの鉄則
今回お話しした7つの失敗例を裏返せば、それがそのまま成功のポイントになります。
- サイトの目的とターゲットを明確に定義する
- 誘導したいアクションを決め、CTAを配置する
- 基本的なSEO対策を取り入れる
- デザインよりユーザビリティを優先する
- スマホでの表示・操作性を最適化する
- コンテンツの更新計画を立てる
- アクセス解析と改善を継続する
とはいえ、これら全てを自社で対応するのは、特にこれからサイトを立ち上げる方にとっては非常に大変です。
もし、「何から手をつければいいか分からない」「プロに任せて最短で成果を出したい」とお考えでしたら、ぜひ一度GAMADASにご相談ください。
弊社では、今回お話ししたようなWebサイトの制作・改善はもちろん、SEOメディアの運用支援、LINE構築、広告運用など、Webマーケティング全般をまるっとお任せいただけます。
低コストで高品質なウェブサイト制作にご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。