「プログラミング知識がないけど、おしゃれなホームページを作りたい」「手軽にWebサイトを立ち上げたいけど、どこから始めればいいの?」
そんな悩みを抱えるあなたに最適なのが、ノーコードWeb制作ツール「Studio」です。Studioを使えば、まるでデザインソフトを操作するような感覚で、直感的にプロフェッショナルなWebサイトを制作できます。
本記事では、Studioの基本的な使い方から、より魅力的なサイトを作るための応用テクニックまで、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します。アカウント作成からサイト公開までの全手順を網羅しているので、この記事を読めば、あなたもStudioを使いこなし、理想のWebサイトを実現できるはずです。
この記事を読むことで、以下のことが分かります。
- Studioの主な特徴とメリット
- アカウント作成からサイト公開までの具体的な流れ
- Studioエディタの基本的な操作方法
- レスポンシブデザインやCMS機能の使い方
- サイトをより魅力的にするためのデザインのコツや便利な機能
- 学習に役立つリソース
さあ、一緒にStudioの世界へ飛び込みましょう!
Studioとは?主な特徴とメリット
Studioは、株式会社Studioが提供する、日本発のノーコードWebサイト制作プラットフォームです。以下のような特徴とメリットがあります。
ノーコード・ブラウザベース
プログラミングの知識は一切不要。インターネット環境とブラウザさえあれば、どこでもすぐにサイト制作を始められます。
デザインの自由度が非常に高い
ボックスレイアウトシステムを採用し、要素の配置や余白、装飾などをピクセル単位で細かく調整可能。まるでデザインツールのような感覚で、オリジナリティの高いデザインを実現できます。
本格的なレスポンシブ対応
PC、タブレット、スマートフォンなど、あらゆるデバイスの画面サイズに最適化されたレスポンシブデザインを簡単に設定できます。
CMS機能が標準搭載
ブログやお知らせ、実績紹介など、更新が必要なコンテンツも簡単に管理・運用できるCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)が組み込まれています。
リアルタイム共同編集
複数人で同時に同じプロジェクトを編集できるため、チームでのサイト制作もスムーズに進められます。
日本語サポートと豊富な学習リソース
日本語でのサポートが充実しており、公式のヘルプセンターや学習動画「Studio U」、ブログなどで使い方を学べます。
選べる料金プラン
無料プランから、独自ドメイン利用やCMSアイテム数が多い有料プランまで、ニーズに合わせて選択可能です。
Studioを始める前に:準備するもの
Studioでサイト制作を始めるにあたり、以下のものを準備しておくとスムーズです。
Studioアカウント
メールアドレスがあれば無料で簡単に作成できます。
作りたいサイトのイメージ
- サイトの目的: 何のためのサイトか(例:集客、情報発信、ポートフォリオ)
- ターゲットユーザー: 誰に見てもらいたいか
- 必要なページ: トップページ、サービス紹介、会社概要、お問い合わせなど
- デザインの参考: ベンチマークとなるサイトや好みのデザインイメージ
- (あれば尚可)簡単な構成案やワイヤーフレーム(手書きでもOK)
(任意) 使用したい画像やテキスト素材
サイトに掲載するロゴ、写真、文章など。後からでも用意できますが、ある程度揃っていると制作が効率的です。
Studioの基本的な使い方:アカウント作成からサイト公開まで
ここからは、実際の操作画面をイメージしながら、Studioの基本的な使い方をステップバイステップで解説します。
1. アカウント作成とログイン
まずはStudio公式サイトにアクセスし、アカウントを作成します。メールアドレスのほか、GoogleアカウントやApple IDでも登録可能です。登録後、ログインしてダッシュボード画面に進みましょう。
2. プロジェクトの作成
ダッシュボードで「新しいプロジェクトを作成」ボタンをクリックします。 プロジェクト作成時には、以下のいずれかを選択できます。
- テンプレートから始める: Studioにはプロがデザインした豊富なテンプレートが用意されています。目的に合ったテンプレートを選び、それをベースにカスタマイズすることで、効率的に見栄えの良いサイトを作成できます。
- 白紙から始める: デザインにこだわりたい方や、完全にオリジナルなサイトを作りたい方は、白紙の状態から自由に構築できます。
3. エディタ画面の基本構成を理解する
プロジェクトを選択(または新規作成)すると、Studioの心臓部である「エディタ画面」が表示されます。主な構成は以下の通りです。
- 左パネル:
- 追加パネル: ボックス、テキスト、画像、ボタン、フォームなどの要素をここからドラッグ&ドロップでキャンバスに追加します。
- レイヤーパネル: 追加した要素が階層構造で表示されます。要素の重なり順を変更したり、特定の要素を選択したりするのに便利です。
- CMSパネル: ブログ記事やお知らせなどの動的コンテンツを管理します。
- ページパネル: サイト内のページ一覧が表示され、ページの追加や設定変更ができます。
- 中央キャンバス: 実際にサイトのデザインを構築していく作業エリアです。ここに要素を配置し、見た目を確認しながら制作を進めます。
- 右パネル: キャンバスで選択した要素のスタイル(サイズ、色、余白、フォントなど)や設定を細かく調整できます。
- 上部メニュー: プロジェクト名、ブレイクポイントの切り替え(PC/タブレット/スマホ)、プレビュー、公開設定などの機能が並んでいます。
4. 要素の追加と配置(ボックスモデルの理解)
Studioのデザインの基本は「ボックスモデル」です。すべての要素は四角い「ボックス」として扱われ、ボックスの中にさらにボックスを入れたり、テキストや画像を入れたりしてレイアウトを組んでいきます。
- 要素の追加: 左パネルの「追加」タブから、必要な要素(ボックス、テキスト、画像、ボタンなど)をキャンバスにドラッグ&ドロップします。
- 配置とサイズ調整: 要素はドラッグで直感的に移動できます。右パネルで数値入力による精密な位置調整やサイズ変更も可能です。
- 入れ子構造: ボックスの中に別のボックスを配置することで、複雑なレイアウトも作成できます。レイヤーパネルで親子関係を確認しながら作業しましょう。
5. スタイルの設定
キャンバスで要素を選択すると、右パネルにその要素のスタイル設定項目が表示されます。ここで様々なデザイン調整を行います。
- サイズ: 幅 (Width) と高さ (Height) をpx、%、autoなどで指定します。
- 余白:
- マージン (Margin): ボックスの外側の余白。
- パディング (Padding): ボックスの内側の余白(枠線と中身の間)。
- 背景 (Background): 色や画像を設定できます。
- 文字 (Typography): フォントファミリー、サイズ、太さ、色、行間、文字間隔などを設定します。
- 枠線 (Border): 線の種類、太さ、色、角丸 (Radius) などを設定します。
- その他: 透明度 (Opacity)、シャドウ (Box Shadow) など、多彩な装飾が可能です。
6. レスポンシブデザインの設定
現代のWebサイトに不可欠なレスポンシブ対応も、Studioなら簡単です。エディタ上部のブレイクポイント切り替えアイコン(例:デスクトップ、タブレット、モバイルのアイコン)をクリックすると、各画面サイズでの表示を確認・調整できます。
- 基本はデスクトップから: まずはデスクトップ表示で基本的なデザインを作り込みます。
- ブレイクポイントごとに調整: 次にタブレット、モバイルと切り替えながら、文字サイズ、要素の配置、表示/非表示などを調整していきます。親のブレイクポイントでのスタイルは引き継がれるため、変更が必要な箇所だけを修正すればOKです。
7. 画像の挿入と編集
- 画像の追加: 左パネルの追加タブから「画像」要素を配置し、右パネルの「画像を選択」から手持ちの画像をアップロードするか、高品質なフリー写真素材サイト「Unsplash」から直接検索して挿入できます。
- サイズ調整とフィット: ボックスに合わせて画像の表示方法(フィル、フィットなど)を選択できます。
- 代替テキスト (alt): 画像が表示されない場合に代わりに表示されるテキストや、SEOにも影響する重要な項目です。忘れずに設定しましょう。
8. テキストの編集
- テキストの入力: 「テキスト」要素を追加し、ダブルクリックして直接文字を入力します。
- スタイル設定: 右パネルでフォント、サイズ、色、太さ、行間、揃え(左揃え、中央揃え、右揃え)などを細かく設定できます。
9. リンクの設定
テキストやボタン、画像などにリンクを設定できます。
- 内部リンク: 同じサイト内の別ページへリンクします。
- 外部リンク: 他のWebサイトへリンクします。URLを直接入力します。
- 電話番号: クリックすると電話を発信できるようにします (
tel:電話番号
)。 - メールアドレス: クリックするとメーラーが起動するようにします (
mailto:メールアドレス
)。 - ページ内リンク: 同じページ内の特定箇所へスムーズに移動させます(アンカーリンク)。
10. CMS機能の基本(ブログやお知らせ作成)
Studioの強力な機能の一つがCMSです。これにより、ブログ記事、お知らせ、制作実績、製品一覧など、定期的に更新・追加が必要なコンテンツを簡単に管理できます。
- モデル(記事の型)の作成: まず、どのような情報を管理するか「モデル」を定義します(例:ブログ記事モデルなら、タイトル、本文、公開日、カテゴリー、サムネイル画像など)。左パネルの「CMS」タブから作成します。
- アイテム(記事)の追加・編集: 作成したモデルに基づいて、具体的なコンテンツ(アイテム)をCMSダッシュボードから追加・編集していきます。
- CMSリストとCMS詳細ページへの表示:
- CMSリストページ: 記事一覧などを表示するページです。デザインエディタでCMSリスト要素を配置し、どのモデルのどの情報を表示するかを設定します。
- CMS詳細ページ: 個別の記事ページです。モデルごとに動的なページが生成され、デザインを設定します。
11. フォームの作成と設定
お問い合わせフォームや資料請求フォームなども簡単に設置できます。
- フォーム要素の追加: 左パネルから「フォーム」要素を配置します。
- 入力項目の編集: 名前、メールアドレス、メッセージ欄など、必要な入力項目を右パネルで設定・追加・削除できます。必須項目や入力タイプ(テキスト、メール、数値など)も指定可能です。
- 通知先メールアドレスの設定: フォームが送信された際に通知を受け取るメールアドレスをプロジェクト設定で指定します。
- 送信後の挙動: 送信完了メッセージの表示や、特定のページへのリダイレクトを設定できます。
12. プレビューと公開
サイトがある程度形になったら、実際にどのように見えるかプレビューで確認しましょう。
- リアルタイムプレビュー: エディタ上部の「プレビュー」ボタン(目のアイコン)をクリックすると、別タブで実際の表示を確認できます。レスポンシブ表示も確認可能です。
- 公開設定:
- 無料プラン:
xxxx.studio.site
のようなStudioのサブドメインで公開されます。 - 有料プラン: 独自ドメイン(例:
yourdomain.com
)を設定して公開できます。
- 無料プラン:
- 公開手順: エディタ上部の「公開」ボタンをクリックし、指示に従って進めればサイトがインターネット上に公開されます。
Studioを使いこなすためのヒント・応用テクニック
基本操作をマスターしたら、さらにStudioを使いこなして魅力的なサイトを作るためのヒントをご紹介します。
レイアウトのコツ
- Flexbox: 要素を横並びにしたり、均等配置したりするのに非常に強力なレイアウト方法です。右パネルの「方向と配置」で設定します。
- Grid: より複雑な格子状のレイアウトも実現可能です。
- コンポーネント機能: ヘッダー、フッター、ボタンなど、サイト内で繰り返し使うパーツを「コンポーネント」として登録しておくと、一箇所修正するだけで全てのコンポーネントに反映されるため、効率的かつ統一感のあるデザインが保てます。
アニメーション・インタラクション
- ホバーエフェクト: マウスカーソルが要素に乗った時の色の変化や拡大・縮小などの動きを設定できます。
- スクロールアニメーション: スクロールに応じて要素がフェードインしたり、移動したりする動きをつけられます。
- トランジション: 要素の状態変化を滑らかに見せる効果です。
外部サービス連携
- Google Analytics / Google Tag Manager: サイトのアクセス解析やタグ管理ツールの設定がプロジェクト設定から簡単に行えます。
- SNS埋め込み: TwitterのタイムラインやInstagramの投稿などを埋め込みコードを使って表示できます。
- YouTube動画の埋め込み: YouTube動画も簡単に埋め込めます。
- (上級者向け) ZapierやMake (旧Integromat): これらのiPaaS(Integration Platform as a Service)とStudioのフォームを連携させることで、フォーム送信時にSlack通知を送ったり、スプレッドシートにデータを自動記録したりといった自動化も可能です。
SEO設定の基本
- ページタイトル (Title Tag): 各ページのタイトルを検索エンジンやブラウザタブに表示されるように設定します。
- メタディスクリプション (Meta Description): 検索結果に表示されるページの要約文です。クリック率に影響します。
- OGP設定 (Open Graph Protocol): SNSでシェアされた際に表示されるタイトル、画像、説明文を設定します。
- 画像のalt設定: 画像の内容を説明するテキストで、SEOにもユーザービリティにも重要です。
- これらは各ページの「ページ設定」や、CMSアイテムの編集画面で設定できます。
共同編集機能の活用
チームメンバーをプロジェクトに招待し、役割(オーナー、編集者など)を設定して、リアルタイムで共同作業ができます。デザインのレビューやコンテンツ入力などを分担して効率的に進められます。
テンプレートの活用とカスタマイズ
- Studioの豊富なテンプレートは、デザインのインスピレーションを得たり、制作時間を短縮したりするのに非常に役立ちます。
- テンプレートをそのまま使うだけでなく、自社のブランドイメージに合わせて色やフォント、レイアウトを大胆にカスタマイズすることで、オリジナリティの高いサイトを効率的に作れます。
Studio学習のためのリソース
Studioの使い方をさらに深く学ぶためには、以下の公式リソースやコミュニティを活用するのがおすすめです。
Studio U
Studio公式のYouTubeチャンネル。基本的な使い方から応用テクニックまで、動画で分かりやすく解説されています。
Studio ヘルプセンター
機能ごとの詳細な使い方やFAQが網羅されています。困ったときの最初の参照先として便利です。
Studio Blog
新機能の紹介やデザインのトレンド、活用事例などが発信されています。
Studio Community Japan (Facebookグループなど)
ユーザー同士で情報交換をしたり、質問したりできるコミュニティです。
その他
個人のブログやYouTubeチャンネルでも、StudioのTipsを発信している方が多くいます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 無料プランでどこまでできますか?
A1. 無料プランでも、Studioの基本的なデザイン機能やCMS機能(アイテム数制限あり)を利用してサイトを作成・公開できます。ただし、Studioのロゴが表示され、ドメインはStudioのサブドメインになります。本格的な運用には有料プランがおすすめです。
Q2. 独自ドメインは使えますか?
A2. はい、有料プラン(Starterプラン以上)で独自ドメインを設定できます。
Q3. ECサイトは作れますか?
A3. Studioには基本的な決済機能(Stripe連携)が搭載されており、シンプルな商品販売サイトは構築可能です(Businessプラン以上)。ただし、在庫管理や複雑な配送設定、ポイントシステムなど、高度なEC機能は限定的です。本格的なECサイトの場合は、Shopifyなど専用のECプラットフォームとの連携や併用を検討しましょう。
Q4. SEO対策はできますか?
A4. はい、基本的なSEO設定(ページタイトル、メタディスクリプション、OGP設定、altタグ設定など)は可能です。また、Studioで作成されたサイトはレスポンシブ対応であり、表示速度も比較的高速なため、SEOの土台はしっかりしています。ただし、サーバーサイドでの細かな設定や専門的なテクニカルSEOには限界があります。
Q5. 途中でプラン変更はできますか?
A5. はい、プロジェクトの状況や必要に応じて、いつでもプランを変更できます。
まとめ
本記事では、ノーコードWeb制作ツールStudioの基本的な使い方から応用テクニックまでを網羅的に解説しました。Studioは、プログラミング知識がない方でも、直感的な操作で自由度の高いデザインのWebサイトを制作できる非常に強力なツールです。
最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、実際に手を動かしながら様々な機能を試していくうちに、必ず使いこなせるようになります。この記事で紹介した手順やヒントを参考に、まずは簡単なページからでも良いので、あなた自身のアイデアを形にしてみてください。
Studioには、あなたの創造性を刺激し、それを実現するための機能が詰まっています。この記事が、あなたがStudioで理想のWebサイトを作り上げるための一助となれば幸いです。さあ、創造の扉を開き、Studioで新しいWeb体験を始めましょう!