「Studioでホームページを作りたいけれど、『SEOに弱い』という情報を見て不安に感じている」
このようなお悩みはありませんか。
デザイン性の高いホームページを作っても、検索で見つけてもらえなければ機会を逃してしまいます。
SEOとは、SEO(検索エンジン最適化)の略で、Googleなどの検索エンジンでキーワードが検索された際に、ご自身のサイトがより上位に表示されるように行う様々な工夫のことです。
これがうまくいくと、広告費をかけずにお客様を集めることができます。
この記事を読めば、StudioのSEOに関する正しい知識が身につき、安心してホームページの運用を始められます。
結論として、Studioは基本的なSEO対策に十分対応しており、正しい方法で運用すれば検索上位表示を十分に狙うことが可能です。

GAMADAS代表
坂本 雄弥(@sakayu9803)
2018年より婚活メディア・マッチングアプリを運営するスタートアップにて、SEOディレクターとして従事。2019年からギフトEC「TANP」を運営する株式会社Graciaにて、インフルエンサーマーケティング・サイト改善、デザイン部署にてクリエイティブバナー・LP制作に従事。2020年独立。

GAMADAS編集部
WebマーケティングラボはGAMADASが運営するWebメディアです。
なぜStudioはSEOに弱いと言われるのか
まず、なぜ「StudioはSEOに弱い」という意見があるのか、その理由をご説明します。
理由1:「プラグイン」による機能拡張ができないため
ホームページ作成でよく比較されるWordPressには、プラグイン(WordPressに追加できる拡張機能のこと)が豊富にあります。
SEO対策を補助する人気のプラグインを使えば、専門知識がなくても簡単に対策ができる場合があります。
Studioには、このようなプラグインを追加する仕組みがありません。
この点が、WordPressと比較して「弱い」と言われる一番の理由です。
理由2:専門家向けの非常に詳細な設定に対応していないため
SEO対策の中には、テクニカルSEOと呼ばれる、検索エンジンがサイトの情報を正しく読み取るための技術的な設定があります。
例えば、検索結果に星評価などを表示させるための構造化データの細かな記述や、サーバー(ホームページのデータを保管するコンピュータ)の動作を直接制御する設定などです。
Studioでは、こうした専門家レベルの詳細な設定の一部は行えません。
ただし、これらの設定は非常に高度なものであり、多くのコーポレートサイトや店舗サイトでは必須ではありません。
理由3:大規模サイトの管理面
Studioには、CMS(Contents Management Systemの略で、ブログなどを簡単に更新できる仕組み)という優れた機能があります。
しかし、将来的に数百〜数千ページに及ぶような大規模な情報サイトを運営する場合、ページの分類や管理のしやすさでは、WordPressの方が適しているケースがあります。
Studioで標準的に行える基本的なSEO対策
「弱い」と言われる理由を知ると不安になるかもしれませんが、ご安心ください。
検索エンジンに評価されるために必要な基本的なSEO対策は、Studioの標準機能で十分にカバーされています。
タイトルタグとメタディスクリプションの設定
タイトルタグは検索結果に表示される各ページの「見出し」で、メタディスクリプションはその下に表示される「説明文」です。
これらはSEOにおいて非常に重要ですが、Studioではページごとに簡単に設定できます。
ユーザーがクリックしたくなるような、的確なタイトルと説明文をつけましょう。
見出しタグ(hタグ)の適切な設定
文章の構造を「大見出し(h1)」「中見出し(h2)」と階層に分けて、検索エンジンに分かりやすく伝えるための見出しタグも重要です。
Studioのエディタ上で、テキストを選択するだけで簡単に見出しレベルを設定でき、ページの論理構造を正しく構築できます。
画像の代替テキスト(altタグ)の設定
ページに配置した画像が何を表しているのかをテキストで説明するのが代替テキスト(altタグ)です。
画像検索からの流入に繋がる可能性があるほか、音声読み上げソフトを利用するユーザーへの配慮にもなり、丁寧なサイト作りとして評価されます。
サイトマップの自動生成
サイトマップとは、サイトの全ページをリスト化したファイルで、これを検索エンジンに知らせることで、サイトの情報を正確に伝えられます。
Studioではこのサイトマップが自動で作成されるため、手間なく基本的な設定を行えます。
常時SSL化と表示速度
常時SSL化(サイトの通信を暗号化してセキュリティを高める仕組み)は、現在のウェブサイトでは必須のセキュリティ対策であり、Studioは標準で対応しています。
さらに、Studioで作成されたサイトは表示速度が速いという大きな利点があります。
サイトの表示速度は、ユーザー体験とSEOの両方で重要な評価項目です。
レスポンシブデザインへの対応
レスポンシブデザインとは、PCやスマートフォンなど、異なる画面サイズに合わせて最適な表示を行うデザインのことです。
Googleはスマートフォンでの見やすさを重視しており、Studioなら標準機能でレスポンシブデザインに完全対応できます。
Studioで検索上位を狙うための実践的なテクニック
基本的な設定に加えて、以下の点を意識することで、さらに検索上位表示の可能性が高まります。
ユーザーの疑問に答える質の高いコンテンツを作成する
どのツールを使う場合でも最も重要なのが、コンテンツ(記事やページ)の質です。
ユーザーが検索したキーワード(検索窓に入力する言葉)の背景にある「知りたいこと」や「解決したい悩み」に対して、的確で分かりやすい答えを提供するコンテンツを作成しましょう。
CMS機能で専門的な情報を発信する
StudioのCMS機能を使い、あなたのビジネスに関連する専門的な情報をブログ記事などとして定期的に発信します。
これにより、サイト全体の専門性が高まり、検索エンジンからの評価向上に繋がります。
一貫した情報発信は、サイトを信頼できる情報源として成長させます。
サイト内で関連ページを繋ぐ
作成したページ同士を、関連性の高い内部リンク(自分のサイト内の別ページへのリンク)で繋ぎましょう。
これにより、ユーザーはサイト内を移動しやすくなり、滞在時間が延びます。
また、検索エンジンもサイト全体の構造やページ間の関連性を理解しやすくなります。
比較:StudioとWordPress、どちらを選ぶべきか
ご自身の目的に合わせてツールを選ぶための比較表です。
項目 | Studio | WordPress |
---|---|---|
操作の容易さ | ◎ 直感的に操作可能 | △ 一定の学習が必要 |
デザインの自由度 | ◎ 制限なく作れる | ◯ テーマや知識に依存 |
表示速度 | ◎ 高速 | △ 最適化が必要 |
SEOの拡張性 | △ 基本機能は十分 | ◎ 詳細な設定が可能 |
安全性・保守 | ◎ 自動で管理される | △ 自己責任で管理が必要 |
Studioがおすすめな方
専門的な知識がなくても直感的にサイトを制作・更新したい方や、デザイン性を重視しオリジナリティの高いサイトを早く公開したい方にはStudioが適しています。
コーポレートサイト、サービスサイト、ポートフォリオサイトなどの運営に最適です。
WordPressがおすすめな方
大規模な情報メディアや、予約システムのような複雑な機能を持つサイトを構築したい方にはWordPressが向いています。
プラグインを活用して柔軟に機能を拡張したい場合や、サーバーやシステムの保守管理を自分で行える知識がある場合に良い選択肢となります。
よくある質問
- Studioのブログ機能だけで、本当に検索上位を狙えますか?
- はい、十分に可能です。
検索順位はツールの機能だけで決まるのではなく、記事の「質」と「専門性」、「更新頻度」が非常に重要です。
StudioのCMS(ブログ機能)は、質の高い記事を公開するために必要な機能を備えています。継続的にユーザーの役に立つ情報発信をすることが、上位表示への鍵となります。
- WordPressからStudioにサイトを移管する場合、SEO評価は引き継げますか?
- 正しく設定すれば、評価の大部分を引き継ぐことが可能です。
最も重要なのは「301リダイレクト」という設定です。これは、古いページのURLを新しいページのURLへ恒久的に転送する仕組みで、検索エンジンに「ページが引っ越した」ことを伝えます。
Studioではこの301リダイレクト設定が可能ですので、移管の際は必ず設定してください。
- Studioの無料プランでもSEO対策はできますか?
- 基本的なタイトル設定などは可能ですが、本格的なSEO対策には有料プランが必須です。
最大の理由は、無料プランでは「独自ドメイン(例: your-site.com)」が使えないためです。独自ドメインはサイトの信頼性や資産価値の面でSEOに不可欠です。
本気で検索からの集客を目指すのであれば、必ず有料プランで独自ドメインを設定しましょう。
まとめ
この記事では、StudioがSEOに弱いと言われる理由と、実際に行える対策について解説しました。
Studioにはプラグイン拡張性や一部の専門的な設定に制限があるものの、検索順位の土台となる基本的なSEO対策は標準機能で全て対応可能です。
検索で上位を目指す上で最も重要なのは、ツールそのものではなく、ユーザーの役に立つ質の高いコンテンツを作成し、発信し続けることです。
Studioの特性を正しく理解し、戦略的に運用すれば、ビジネスの強力なツールとなり得ます。